鬼子母尊神
鬼子母尊神とはどのような神なのでしょうか? 鬼子母神とは何でしょうか?「恐れいりやの鬼子母神」と聞いたことがあるかと存じます。それでは鬼子母神をわかりやすくご説明致します。鬼子母神とはもともと多くの子供を持つ母親であり(多産)1,000人もの子供がおり、その子供たちを溺愛し育てていたと言われます。但し、自分の子供だけを溺愛し他人の子供はさらっていったり、殺してしまったりと、非常に残酷な一面をもつものでした。
この行為を御釈迦様が戒めようとして、鬼子母神の一番下の子供を隠してしまいました。そうすると鬼子母神は、自分の子供がいなくなってしまい、探しても探しても見つからず、救いをもとめお釈迦様に相談しました。(御釈迦様に助けを求めました)御釈迦様は、鬼子母神に対し、あなたは1000人いる子供のうち一人がいなくなっただけで このように悲しみ狂うのに、人の子供をさらい殺してしまうなど、さらわれた親の気持ちを考えたことがあるのか?と問い正しました。鬼子母神はお釈迦様の教えを受け、ようやく自分の過ちに気付きました。今迄の罪を償う意味で、これから「永遠に子供を守ることをお約束します」とお釈迦様に告げました。
この約束(誓い)から子供を抱く天女の姿をした鬼子母神は、子供の神、安産の神(守護神)として祀られるようになったと言われております。 また、鬼子母神は法華経の行者や信者をお守りする(守護する)という約束(誓い)が法華経の中にあることから、ご祈祷の本尊として祀られております。つまり仏法の守り神とし、各種ご祈祷・ご祈願の御本尊が鬼子母神となります。 ※わかりやすくご説明するため一部言い回しや表現を変えております。